2020アメリカ大統領選 観察日記(期間限定)

「ヒラリー・クリントン観察日記」を一時的にタイトル変更してお届けします。

【2016大統領選】各郡ごとの結果を見ると、やはり選挙人制度はよく考えられた制度だと思える。【ひとり反省会④】

アメリカ時間の1月19日の選挙人団投票の結果を持って、

ミドリーの「ヒラリークリントン観察日記」のタイトルから「2016大統領選」を消しました。

「逆転の可能性なんて、ありゃしないさ」と、わかってはいたけれど、一応待ってみた。で、結果はむしろヒラリーサイドに造反5人って・・・できすぎ(笑)ってことで、2016年大統領選は完全にゲームオーバーです(涙)。

 

さて、大統領選は直接選挙といいながら、「純粋に得票数で争われるものでない」。この点についてミドリーは、何度かこのブログでもさらりと言及しておりました。アメリカの広大な大地とそこに住まう多種多様な人種を考えると、よく考えられているなぁと。

しかし、その選挙制度が今回のヒラリー大統領就任を阻止したわけで。ぐぬぬ

これまた、しかし、ツイッターで拾ったこの図解を見ると、「やはり仕方あるまい」と思いを強くしたのであります。

 

それは、州ごとよりもさらに細分化された「群(County・カウンティ)ごと」の勝敗結果。

 

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もーーーーー!ロシア介入したってさ!の顔文字がうざいよーーーー。

って思っていたら、こちらが・・・・

 

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ヒラリーが制しているのは、各州のいわゆる「都市部」ばかり。

これは・・・・・。

トランプが就任演説のときに「見捨てられた人たちは、もう、いなくなる!」って言ってましたが、そういうことだったのですね。

これだけの面積差を持ちながら、得票数ではヒラリーが300万近く上回っていたのですから。

ツイッター上では、「カリフォルニアがなかったら、得票数もトランプが上回ってた!」という図解もみたことがあります。

そこまで影響力を持つ州と、人口が少なく政治にまったく影響を持たない州が存在するという事実。わかっていたつもりだけど、全然わかってなかったなと、今更ながら驚くミドリーであった。

 

これは、もう完全なる「シティ」対「カントリー」決戦です。

 

世界平和?女性の権利?LGBTの権利?人ための健康保険?移民の保護?

そんなこと言ってる間に、俺たちどうにかしてくれよ!って。

この選挙は、この8年間、溜まりに溜まった地方都市に住む人たちの鬱憤のはけ口。ボルケーノですよ。

 

彼らにしてみれば、オバマやヒラリーの言うことは、心の底から「綺麗ごと」って思ってたろうね。「オバマケアのために毎月払ってる場合じゃない!」よね。

 

今回の選挙が、一般投票で確定し、

ヒラリーが大統領についていたら・・・うーーーん。

アメリカに観光以外で暮らしたこともなく、アメリカをテレビやネットからしか聞いたことのないミドリーが言うのもおこがましいですが・・・・

それはそれでまとまらなかった。

「女性がアメリカの大統領になったらいいなぁ」ってウキウキできる時代は、平和な時代だったのねーって思われ。

 

ヒラリーは敗北宣言で「アメリカの分断は思っていた以上だった」っと言っていました。

うん。そのとおり。想像以上でしたね。

民主党は、ちょっと甘くみてたんじゃなくって?

と、お仕置きしたい気分になってきたわ。

 

さて、「選挙人制度」です。

共和党政権下で、選挙人制度がなくなることは絶対にないし。

民主党が政権奪取しても、なくさない方がいいと思う。

民主党はなんとしてでも制度廃止したいだろうけれど。

選挙人制度がなくなってしまったら、カントリーが置いてきぼりになる。

 

悔しいけれど、これは共和党の言い分、わかるわー。

トランプの「見捨てられた人・・・」スピーチは、悔しいけど、そうだわ。。

実際見捨てられた人々が救われるかどうかはわからないけど、

その人たちをなんとかしないと!とスピーチしてくれる人が登場すれば、

熱狂的に支持するのももっともだわ。

ドナルドめ・・・・ってか、ドナルドのブレーンは賢いわ。

 

結局、ドナルド陣営の選対本部の方が、

時代の流れと今のアメリカをよく見てたってことですね。

 

続く・・・・。