2020アメリカ大統領選 観察日記(期間限定)

「ヒラリー・クリントン観察日記」を一時的にタイトル変更してお届けします。

【選挙人造反】ヒラリーを大統領に!との呼びかけに476万人が署名。ヒラリー逆転の可能性は?

*注2016年12月15日に訂正しました

 

昨日に続いて、選挙人造反の記事です。

ヒラリーの小ジワを見続けて8年のミドリーなので、

「ヒラリーが逆転!大統領に!」となってくれたら万々歳ですが、

可能性は非常に低いと思います(泣)

 

その理由を語るにあたり、

ここで、次期大統領就任までのスケジュールをざっとおさらいします。

(二大政党に絞ります)

 

●2016年2月 民主党・共和党の予備選スタート

 →各党の代表を決める戦いです。

 

●2016年7月 両党の代表決定

 →民主党はヒラリー・共和党はドナルドトランプが代表に決まる。

 →このとき民主党大会はノリノリ!(バーニーサンダース支持者の抵抗もありましたが、概ね一致団結感ありあり)。共和党大会はボイコットがでたり悲惨な感じ。

 →ここからヒラリーvsドナルドの一騎打ちスタート

 

●2016年11月8日 大統領選一般投票

 →アメリカ大統領選は「直接選挙」といいながら、実は各州の「選挙人の総取り方式」という特殊なモノ。詳しくはこちらをどうぞ。

 大統領選の楽しみ方 【1】 どういう仕組み? - ヒラリー・クリントン観察日記*2016大統領選

 →各州に定められた選挙人を得票数の多い候補が総取りをします。

 →選挙人の数は538名。過半数の270名を獲得した候補が勝ち。

 →一般投票では250万票ほどヒラリーが上回っていましたが、

  獲得選挙人数ではトランプが勝ち。(ヒラリー232名vsトランプ306名)

 

●トランプが次期大統領に。←いまここ。

 

●2016年12月19日 選挙人による投票 ←注目

 →「12月第2水曜日の後の最初の月曜日」(こんな決め方がアメリカっぽいわー)に州ごとに選挙人集会を開いて、投票がおこなわれます。

 

「選挙人造反」という言葉が注目されているのは、

「トランプに入れるべき選挙人」が「ヒラリーに寝返る」ことが

あるかも?ってういか、

あってほしい、あるべき、あってよ!という

ヒラリーサポーターが数多くいるからです。

 

下記のニュースにでてくる「署名活動」ですが・・・・


多分、このサイトのことです。


すでに476万人が署名しています。盛り上がってます!

 

しかし、しかしです。

下記の理由により、非常に難しいとミドリーは思います。

 

◆ヒラリーが逆転するには、「38人の造反」が必要。これかなりの人数

 

選挙人は選挙前に、各政党が決めます。

 例えば、フロリダ州には29名の選挙人がいます。

 選挙前に、民主党・共和党それぞれが「はい、うちの選挙人名簿」と提出します。

 つまり、各党員であったり党の幹部であったり、いわゆる「ガチ」の人ですね。

 スイングステイトと言われていたフロリダ州はトランプが制しました。

 ヒラリーvsトランプ=4,485,745 vs 4,605,515 

 得票数の差は119,770票でしたが、「選挙人29名」はトランプが総取り。

 つまりフロリダの場合、19日の選挙人投票は、共和党の名簿にある29名が投票するのです。

 

*注 これはミドリーがなぜか思い込んでいたことです。大昔に見た資料からそう思っていたのですが、どうやら違っていたようです。申し訳ございません。

wikiが正しいかもわかりませんが、選挙人団も一般投票の際に決めるそうです。

となるとこのページで書いた「そもそもが共和党シンパ」という設定が狂います。

だからといってヒラリー逆転のシナリオはあまり想像できないのですが・・・

それは「これ以上傷つきたくない」というミドリーの臆病な心がそう思わせるのかしら!?

◆ここで思い出してほしいのは、共和党全国大会の時の共和党のさんざんぶり。

 トランプに対するブーイングが飛び交い、会場もまばら。

 党の重鎮も反トランプの声明を出すほど。

 こんな時期に共和党の選挙人名簿に

 名を連ねた方たちですよ。

 とてもヒラリーに寝返るとは思えないのです。

 

ヒラリーの敗因はメール問題、クリントンキャッシュ問題、ヒラリーの人間性、バーニーサンダースの支持者を取り込めなかったなど諸々ありますが、

いろんな記事をみていくと、結局のところ「オバマ政権にNO!」「民主党政権はもうこりごり」「同じ顔を見るのはもううんざり!」ってところだったと思います。

女性蔑視、人種差別的な発言を言い続けたトランプに対して、共和党の白人女性の8割がトランプに投票なんですもの・・・・。

 

一般の有権者とは違って、選挙人になるような方々ですから、

何がなんでも「共和党政権奪取!」の気持ちも強かったと思いますし。

どんな神輿でも目をつむるでしょう。

みすみす共和党の大統領を手放すはずがないような。

 

でも、僭越ながら申し上げますと。

「共和党のみなさん、それは甘いかもよ。

トランプを大統領に担いだら、

共和党が内部から壊れるかもしれませんよ」。

ああ、選挙人造反をそそのかすなら、

決まり文句は、これ↑にしたほうがいいね!

 

 

(まとめ)

ついつい力説してしまいましたが、上記の理由により

共和党が勝った州の選挙人が、ヒラリーに寝返ること=造反は「まずない」だろう。

あっても、必要数の38人の造反には遠く及ばないであろう

と勝手に思っているミドリーなのでありました。

 

おしまい。